西条まつり
西条まつり(伊曽乃神社例大祭)
10月15日・16日(曜日は関係なく毎年同じ日程)
神社:伊曽乃神社
祭神:伊曽乃神(天照大神の荒魂/武国凝別命<(タケクニコリワケノミコト>の2柱)
■15日
例大祭(宮出し)
神楽所祭(神幸祭/しんこうさい)
■16日
御旅所祭
神楽所祭(神幸祭/しんこうさい)
還御祭(宮入り・川入り)
江戸時代の昔より270年以上の伝統をもつ歴史の長い祭りです。
現在では一社の祭礼で奉納される台数としては全国でも最多の80台を超える美しい屋台が勢ぞろいし、10月15・16日の昼夜に渡って、勇ましくも優美な元禄時代絵巻さながらの美しい祭礼模様を繰り広げています。
故郷を離れた人のなかには、冠婚葬祭・盆や正月にすら帰郷しない者でも、年一度の祭りにだけは万難を排してかならず帰郷する人も多い。(「千の風になって」でおなじみのテノール歌手・秋川雅史さんがその代表)
祭り当日は学校、会社、商店、工場、一部官公庁までもが地方祭休日となる所がほとんど。開いているのはコンビニと救急消防医療関係程度で飲食店の多くも閉まってしまう。そのため観光客用に「祭り当日でも営業している商店マップ」が配布される。
■神輿(みこしではなく「神様だんじり」と子供の頃呼んでました)
■屋台(だんじり77台・みこし4台)81台が奉納される。
だんじり:高さ5m/重量600-800kg/1500万~2000万円
みこし:高さ5m/重量2t/5000万~6000万円
●夏休みの後半辺りから子供達の練習する太鼓や鉦の音が聞かれるようになる。
●10月初旬に屋台の組み立てが始まる。
●10月15日:宮だし
深夜(午前0時前から)100個以上の本物の蝋燭の提灯で照らされた各地区町会のだんじり・みこしが、宮だしのため伊曽乃神社の境内にむけてご神体をお迎えにいく。明け方になりすべての屋台が出揃うと、屋台に続き御神輿が神社をあとにして神楽所祭(神幸祭/しんこうさい)の巡幸が始まる。
日中から夕方にかけて、だんじり・みこしはお花集めのため、自地区の町内とその周辺を廻る。また神輿は神事のため市内の神楽所の約半分を巡幸し、大町常心上組のお旅所にてお休みになられる。
●10月16日
前日と同じく、深夜(午前0時前から)提灯で照らされた各地区町会のだんじり・みこしが、お旅所に向かい、それぞれがご神体の鎮座する神輿の前で練りを奉納する。
だんじりがすべて揃うと、最後に4台の「みこし」と呼ばれるひときわ大型の太鼓台型の屋台が、たわわに灯らせた提灯を一面にまとって勢いよく踊り込んでくる。(全国でも西条祭りだけに登場する独特の屋台。らしい…初めて知った)
優雅で華麗なだんじりとは対照的に、御輿独特の激しい太鼓の囃子とあいまって非常に猛々しく豪快な迫力にあふれた屋台となっている。
お旅所を払暁に出発しただんじりは統一運行。
早朝に「御殿前」と呼ばれる旧西条藩主邸跡、現在の西条高校をぐるりと囲むお堀端に集合する。西条藩主に祭礼を奉納していた伝統に則り、大手門前で屋台の練りと神楽を奉納する。
統一運行で市内を巡る。
夕刻宮入り。対外的には「川入り」として西条祭りを象徴する最大の見所。
市内の神楽所を巡幸する御神輿の露払いの役目を終えた各だんじりは、行列をなして市内と伊曽乃神社の間を流れる加茂川河川敷に集合。
土手上で対岸にむけてずらりと整列し、夕闇迫る中、神輿の渡御を見送る。
「ご神体の渡御」をもって祭礼の終わりとされることから、渡御する神輿を中野地区のだんじりがとり囲んで神輿と最後の練りあいをし、土手上で見送るだんじりとともに終わりゆく祭りの名残りを惜しむ。
●翌日以降片づけ・翌年の準備が始まる
屋台の解体・破損個所のチェック・修理・備品のチェックをし、はらした屋台を木箱に納め各町内で保管する。
ご興味があれば行ってみて下さい!